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カジノ説明会・中区(12月4日)越智翔太さんの報告

先日(12月4日)行われたカジノ誘致市長による市民説明会・中区に参加した、ことぶき診療所医師越智翔太さんの報告を了承を得て転載します。

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皆さま
KACAの越智祥太です。
今日、中区の市長IR市民説明会に参りました。
まず驚いたのは、以前の市民説明会と違い、圧倒的な背広族の多さです。私どもの周りにも大勢申し込んでいる人がおりましたが、外れた人が非常に多かったのです。
会場は日頃拝見している反対運動の人は少なく、背広の中年男性の動員組という感じの人が多かったです。
公正な選抜とは思えない雰囲気でした。
後で司会の元TBSアナウンサー渡辺真理が、直接市長との夜を徹しての会話を望む不規則発言をした男性の対応中にカッと来て、急に大きな声を張り上げて「夜を徹して話し合いたい方手を上げて下さい!」と訊いたのですが、上げた人は僅かでした。その後に「取り決めにに従って」という纏めには、殆どの参加者がしゃんしゃん拍手し、渡辺真理はこれだけの方の意見は無視出来ないと言いました。渡辺真理は参加者の特性を始めから知っていたのだと思いましたし、動員が多かったのではと思いました。
一階前方に自公の議員関係者が多かったという報告もあります。
議員の皆様には、(首相の桜を見る会ではありませんが)説明会の名簿を出させ、選考過程を追及したら良いのではないかと思いました。

市長は妙に高揚してはしゃいで説明しました。
横浜の観光客の現状報告で、市会で追及された、違う基準の資料を比較して横浜市が日帰りが多いと述べました。
観光消費額も大阪の外国人の額が横浜全体の3.5倍にもなる資料を出しましたが、これも調査過程を追及する必要があります。
生産年齢人口が減り、老年人口が増えることを理由に挙げましたが、横浜に限ったことではありません。
上場企業が横浜市は東京23区の17分の1、大阪市の3分の1、名古屋市の3分の2と挙げましたが、それで法人税収入が東京23区の14分の1で、大阪市の2分の1以下、名古屋市より低いと挙げましたが、それはカジノで解決することではなく、地道な企業支援をすべき話です。
市民1人あたりの予算額が大阪市の3分の2位しかないと挙げ、何故か東京23区の額はなし。
横浜市は福祉・子育てや医療や教育に力を入れていると語りますが、福祉・子育ての民生費は大阪市や名古屋市より少ない。
それらを解決するのにIRも含めた総合的な対策を考えていると語りますが、それならカジノは入れなくても良いはず。
ラグビーの話をしてワンチームと強調し、オリパラを強調し、さりげなく自分のオペラハウスに繋がる芸術振興を強調し、ガーデンシティや農業を強調し、7隻同時着岸できる港はいま世界一と強調しますが、それぞれカジノIRと何ら関係なく、他で頑張っているならカジノは要らないという話になります。
次に外国IRを例に出し、カジノはIRの面積3%だけ挙げ、収益の%は出さず。世界レベルのMICE、エンタメ、ホテル、市民が遠方の知人と楽しみ、市民が憩える場、市民が働く場、と強調し、ハーバーリゾートと藤木さんの言葉を使いつつIR実現て平気で言う。
経済社会効果と言って、相変わらず外資カジノ企業が挙げた誇大な経済効果の数値だけ上げ、社会コスト算出も損益分析もなし。
ギャンブル依存症の市民の心配への具体的な対策と言って、何ら具体的な話はなく、政府の言う「世界一厳格な規制」を挙げるだけで、専門機関の横浜市大等に依頼すると言うだけ。
反社会勢力対策や治安対策も漠然とした話。
20~30年先の子供達の世代を見据え、オール横浜で未来を開く等といけしゃーしゃーと話して終り。

質問用紙に昼休み中に書かせて出させる。
籠に入れて「中立」な立場の渡辺真理が無作為に選ぶ。
3人ずつ質問を読み上げ市長や小林副市長や政策局?職員や雨谷IR推進室長の4人が前で答える。
質問は反対側質問が計6人、中立的質問が計2人、賛成側質問が計6人位であった。最初は全員が反対質問、次第に推進側が増える。
市長はじめとして、推進側に都合の良い質問には、新しいパワーポイント資料を出して説明するが、都合の悪い質問には正面から答えず、ずれた回答をする。
KACAで唯一取り上げられた水地さんの「市民の声を無視してIR建設を一方的に進めようとしているのか?」の意見には、経済団体ときちっとお話しして来て研究も実は裏でしており研究でカジノは良いと分かったので進めた等と言う、市民でなく経済界だけ聞き、公約以来「白紙」と言いながら市民を騙して裏で推進していたという話をする。
私の質問は抽出されず(他の中区のオチさんという人の質問は取り上げられたが)。

最後に、会場から、市長への質問なのに副市長が話すのはおかしい、市長と話し合いに来ているので、夜っぴき討論会をすれば良いではないか!と熱く語る男性があり、市長でなく何故か司会の渡辺真理が中立と言っていた癖に大声を出し、先述の如し。

最後に拍手で終わってしまい、拍手の大きさが市側の動員が激しいことを証していた。
不規則発言で直接声を上げた人は1人しかいなかった。
こんなのは市民の声を反映する公正な集会じゃない!と最後に声を上げるべきだったと後悔してやまず。
あの様な市民軽視の集会は、初回だからこそ混乱させるべきだった。
大勢の行けない市民の代わりに参りながら、代わりに市長や横浜市に何ら打撃が加えられず、しゃんしゃんと終わらせてしまい誠に不甲斐なく申し訳なし。

市民説明会の問題点をせめて指摘し、これから追及していきたい。

以上です。
夜分大変申し訳ございません。
KACA越智祥太おちさちひろ拝


1件のコメント

  1. […] ●12月4日に行われたカジノ誘致市長による市民説明会・中区に参加した、ことぶき診療所医師越智翔太さんの報告 https://actionkanagawa.wordpress.com/2019/12/07/1204-casino-briefing/ […]

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